eBayの売上が落ちて、一つの事業に頼りすぎていたことに気づいた

お金の悩み

私の会社では長年、eBayを使った海外販売をしています。

eBayは世界中の人が利用しているマーケットプレイスで、日本の商品を海外のお客様に販売することができます。

私がeBayを始めて感じたのは、

出品すればするほど、売れるチャンスを増やせる事業だ

ということでした。

もちろん、何でも出品すれば売れるわけではありません。

どんな商品が海外で需要があるのか。

いくらなら売れるのか。

送料はいくらかかるのか。

競合はいくらで販売しているのか。

そういった商品の目利きは必要です。

でも、売れる商品の傾向が分かってくると、出品数を増やすことで売上も伸ばしやすくなります。

だから一時期の私は、

「このまま出品数を増やしていけば、まだまだ成長できる」

と思っていました。

全盛期にはeBayだけで年間1億円近く売れた

eBayは会社の大きな収益源になりました。

全盛期には、eBayだけで年間1億円近い売上がありました。

人件費などを引いて手元に残る利益率はおよそ10%。

単純計算すると、年間1000万円近い利益になります。

小さな会社にとっては非常に大きな事業です。

当然、会社の中でもeBayの優先順位は高くなっていきました。

売れる商品を探す。

出品する。

売れたら発送する。

さらに出品数を増やす。

やった分だけある程度結果につながる感覚がありました。

私は経営をしていて、

時間を使えば結果につながる可能性が高い仕事は、優先順位を上げるべき

だと思っています。

限られた時間の中で会社を経営している以上、すべての仕事に同じだけ時間を使うことはできません。

100時間使って結果が出るか分からない仕事と、100時間使えばかなりの確率で売上につながる仕事がある。

それなら、まず後者を優先する。

経営としては自然な判断だと思います。

だから私もeBayに時間を使いました。

順調な時ほど「このままずっと続く」と思ってしまう

問題は、うまくいっている時です。

毎月売れる。

出品すればさらに売れる。

利益も出る。

そうなると、

「この事業はこれからも大丈夫だろう」

と思ってしまいます。

私もそうでした。

もちろん、

「いつか売れなくなる可能性がある」

ということくらい頭では分かっています。

でも実際に毎月売上が上がっている時に、

数年後に大きく環境が変わることまで本気で考えるのは難しいものです。

だから私は、

eBayという一本の柱をどんどん太くしていきました。

eBayには自分ではコントロールできないことが多い

eBayで長く販売していると、自分の努力ではどうにもできないことがたくさんあります。

季節による売上の変動があります。

為替も動きます。

国際送料も変わります。

配送会社のルールも変わります。

各国の関税制度が変わることもあります。

そしてeBayというプラットフォーム自体のルールも変わります。

自分が昨日と同じように仕事をしていても、

周りのルールが変わることで、事業環境がまったく違うものになる

ことがあります。

特に大きかったのがコロナでした。

国際物流が大きく混乱し、飛行機が飛ばなくなり、今まで普通に送れていた荷物を送れなくなりました。

輸出という仕事そのものが、一時的に非常に難しくなりました。

そして国際取引では、関税制度の変更などによって販売条件が大きく変わることもあります。

こうした変化は、一人のセラーが努力したところで止めることはできません。

外部環境が変わると、一気に将来が見えなくなる

eBayの怖いところは、

昨日まで順調だったとしても、

「来月も同じ条件で商売できる」

とは限らないことです。

もちろんこれはeBayだけではありません。

Amazonもそうです。

Googleもそうです。

SNSもそうです。

他社が運営するプラットフォームを使う以上、その会社や社会のルール変更の影響を受けます。

私自身も、

売上が落ちてきた時に、

「これは一時的なものなのか」

「この先戻るのか」

「今のやり方を続けていていいのか」

と考えるようになりました。

eBayが会社の大きな柱になっていたからこそ、

eBayの売上が落ちると、

会社全体まで一緒に引っ張られる感覚

がありました。

問題はeBayではなく「依存度」だった

ここで誤解したくないのは、

eBayという事業そのものが悪いわけではないということです。

今でもeBayは重要な収益源です。

これからも続けたいと思っています。

問題だったのは、

一つの事業に依存しすぎていたこと

でした。

仮に会社の利益のほとんどを一つの事業が作っていたら、その事業が30%落ちるだけでも会社全体に大きな影響が出ます。

一方で、

いくつか収益源があれば状況は変わります。

Aが落ちてもBがある。

Bが悪い時はCが助けてくれる。

すべてが絶好調である必要はありません。

会社全体として利益が残ればいい。

eBayの売上が落ちたことで、

私はその当たり前のことを改めて強く感じました。

eBayの中でも分散するようになった

まず取り組んだのが、

eBayの中での分散

です。

一つのアカウントだけに依存するのではなく、サブアカウントも育てる。

出品数を増やす。

販売する商品の幅も広げる。

一つのアカウント、一部の商品だけに会社の売上を頼らない形を作る。

同じeBayというプラットフォームを使っていても、できる分散はあります。

実際、メインの売上が弱くなった時に、別のアカウントが育っていることで助けられることもあります。

もちろん、

eBay全体の環境が変われば、これだけでは十分ではありません。

だから次に考えたのが、

eBay以外の収益源

でした。

国内通販、ブログ、スイーツ、卵も育てる

現在は、eBayだけではなくいくつかの事業を育てています。

国内通販。

ブログなどのWebメディア。

スイーツ。

養鶏による卵の販売。

それぞれ規模も収益性も違います。

まだ十分に育っていないものもあります。

でも、それでいいと思っています。

最初からeBayと同じだけ稼ぐ必要はありません。

月1万円。

月5万円。

月10万円。

それが少しずつ育っていけばいい。

小さな柱でも、何本かあれば会社全体の安定につながります。

一つの柱を太くすることも間違っていない

では、最初からいろいろな事業を少しずつやればいいのかというと、それも少し違うと思っています。

会社を成長させるためには、

伸びている事業に集中することも必要

です。

eBayが伸びていた時に、

私はeBayにかなり力を入れました。

この判断を後悔しているわけではありません。

もし当時、

「一つに依存するのは怖いから」

といってeBayへの投資を抑えていたら、あそこまで事業は大きくならなかったと思います。

伸びる時には集中する。

太い柱を一本作る。

その利益や経験を使って、次の柱を育てる。

この順番が自分には合っています。

「太い柱」と「複数の柱」の両方が必要

経営をしてきて感じるのは、

一つの強い事業を作ることと、

複数の収益源を持つことは、

どちらか一方ではないということです。

両方必要です。

一つの事業を中途半端にしか育てず、

次から次へと新しいことを始めても利益は残りません。

反対に、

一つの事業だけを極端に大きくして、そこに会社のすべてを依存するのも怖い。

だから、

まず一本を太くする。

そして余裕ができたら、

その横に次の柱を作る。

私は今、この形を目指しています。

順調な時に次の柱を作る

一番難しいのは、

売上が良い時に次のことを考えることです。

人間は順調だと、

「この状態が続く」

と思ってしまいます。

でも本当は、

順調な時こそ余裕があります。

お金もあります。

精神的な余裕もあります。

失敗する時間もあります。

だから、

売上が落ちてから慌てて新しいことをするより、

今の事業が元気なうちに次の種をまいておく

方がいい。

eBayの経験から、その重要性を感じるようになりました。

今の目標は「一つが落ちても会社が倒れない状態」

今でも私はeBayに力を入れています。

出品数も増やしたい。

売上も伸ばしたい。

まだできることはたくさんあります。

でも昔との違いは、

eBayだけを見ていないことです。

国内通販も育てる。

Webメディアも育てる。

スイーツも試す。

卵という新しい収益源も作る。

全部が成功するとは思っていません。

失敗するものもあるはずです。

それでも、

いくつか育てばいい。

今の私が目指しているのは、

一つの事業が落ちても、会社全体までは倒れない状態

です。

eBayの売上が落ちたことは、もちろん苦しい出来事でした。

でも同時に、

「会社の収益構造を見直した方がいい」

ということを教えてくれました。

年間1億円近く売れるほど大きくなった事業でも、永遠に同じ状態が続く保証はありません。

だからこれからは、

一つの事業を伸ばしながら、

次の柱も少しずつ育てる。

それが、長く会社を続けていくために必要な経営なのだと思っています。

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